Fプレート

Fプレートは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療に用いられる口腔内装置(スリープスプリント)の一種です。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に舌や軟口蓋が喉の奥に落ち込むことにより気道が狭まり、呼吸が断続的に止まる症状です。この状態が続くと、日中の眠気、集中力低下、高血圧、心疾患、脳卒中などのリスクが高まります。

Fプレートの特徴

気道の確保

Fプレートは下顎を前方に固定し、舌根や軟口蓋が喉の奥に落ち込むのを防ぎます。これにより、空気の通り道が確保され、無呼吸やいびきの原因となる気道を改善します。

快適性

装置は患者様個々の歯列や顎の形に基づいて作られるため、フィット感が高く、長時間の装着でも違和感が少ない設計です。

携帯性と簡便性

CPAPのような機械装置とは異なり、Fプレートは小型で持ち運びが容易です。旅行先などでも手軽に使用できます。

軽度から中等度のSASに最適

特に重度の睡眠時無呼吸症候群にはCPAPが推奨されることが多いですが、軽度から中等度の症状にはFプレートが非常に効果的です。

いびきの改善

無呼吸だけでなく、いびきでお悩みの患者様にも有効です。いびきの音の発生を抑えることで、睡眠の質を向上させる効果も期待できます。